土地に根ざした暮らしをしていると、いつのまにかその土地
特有の“方向のとらえ方”が身についてくるものです。
ここ別府では、どこにいても東には別府湾、西には鶴見岳が
あるので、非常にわかりやすい目標物になります。
たとえば、チチが人に道を教えるときには、方角をこう説明
しています。
• 「別府湾を右手に見ると、正面は北」
• 「鶴見岳を右手に見ると、正面は南」
こうすると、土地勘がなくてもイメージしやすく、道案内が
とてもスムーズになります。
**地方ごとに“その土地独特の方向感覚”**というものがあります。
これは、山や川、海といった自然の目印が生活の中にしっかりと
根づいているからこそ、生まれる感覚なのかもしれません。
次の移住先として考えている富士宮では、おそらく富士山が
その役割を担ってくれるのではないかと期待しています。
どこから見ても圧倒的な存在感を放つ富士山。あの山が
「北か南か」を基準にして、また新しい方向感覚が自分の
中に根づいていくのかもしれません。
新しい土地で、どんなふうに「自分なりの地図」が頭の中に
描かれていくのか。楽しみです。