ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、もう3年になります。
日々の暮らしの中でふと、その戦争で「いったいどれだけの
お金が使われてきたんだろう」と思いました。
調べてみると、これまでに両国あわせて約4000〜4500億ドル
もの軍事費が使われているそうです。
あまりにも大きな数字で、現実感がありません。
最近、お米の価格と供給について、注目を集めていますが
軍事費を「食べもの」に換算すると
国連の資料によると、開発途上国で1人が1年間食べていく
ために必要な費用は、およそ500ドルだそうです。
この戦争費用を食費に置き換えると、以下のような計算に
なります。
4000億ドル ÷ 500ドル = 8億人分
4500億ドル ÷ 500ドル = 9億人分
つまり、8〜9億人が1年間、飢えることなく生きていける
計算です。
国連WFP(世界食糧計画)によれば、今、深刻な食料不足に
苦しんでいる人はおよそ7億人と言われています。
戦争に使われたお金が、もしも食料に回されていたら——。
少なくとも、今、命の危機にある人たちを救うことは
できたのではないでしょうか。
もちろん現実はそんなに単純ではないことはわかっています。
けれど、「生かすための力」が、こうして「奪うため」
に使われている現実に、心が重くなります。