先日、移住候補地である静岡県御殿場市からJRで別府に戻る際、
亀川付近の車窓から外を眺めておりました。すると、
やけに目立つマンションの常備灯が目に入りました。
おそらく、通路などに設置されている夜間灯と思われますが、
それが一帯に点々と灯っており、印象的でした。
別府には、思いのほか多くのマンションが建ち並んでいます。
正確に数えたわけではありませんが、盛って言えば百棟ほど
あるのではないかと思います。御殿場市には高層の建物は少なく、
全体として落ち着いた、いわば田舎と呼べるような雰囲気が
漂っております。それに比べて、別府はかなり都市的で、チチの
目にはすでに「大都会」と呼んで差し支えない場所のように映ります。
もし御殿場に移住すれば、俗に言う「都落ち」という印象を
自分の中で拭いきれないかもしれません。
ただ、御殿場には別府にはない魅力があります。富士山です。
晴れた日には、街のどこからでもその姿を望むことができます。
別府観光の父と称される油屋熊八が語った、
「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」という言葉があります。
その「湯」から「山」へと、今、自分は軸足を移そうとして
いるのかもしれません。そう考えると、単なる移住とは少し違う、
何か不思議なご縁のようなものを感じております。