父母のことば

先日、亡き母の命日を迎えました。

チチが幼い頃、母は病弱で入退院を繰り返しており、七五三や

小学校の入学式には、歳の離れた長女(チチの姉)が付き添って

くれました。

チチは15歳で東京の全寮制の学校へ進学したため、物心ついてから

母と一緒に過ごせたのは、10年にも満たない短い時間でした。

それでも、社会人になり、結婚し、念願の持ち家を持てたときに

電話で報告すると、母は泣いて喜んでくれました。

そのときの言葉は、ただ一言――「良かったね」。

今でも、その言葉が心にあたたかく残っています。

父もまた、チチが社会人になって間もない頃、病で亡くなりました。

病床に見舞ったとき、父がくれた言葉は「頑張れよ」。

それだけでしたが、その一言が今もチチの背中を押してくれています。

どちらも、短くて飾りのない言葉でしたが、チチにとっては人生で

いちばんの励ましでした。

これからムスコ、ムスメ、マゴたちの節目には、

お祝いごとには「良かったね」を。

旅立ちや挑戦のときには「頑張れよ」を。

そんな言葉を贈っていきたいと思っています。

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