『ドラマと映画にもなった『はなちゃんのみそ汁』は、25歳で
乳がんになり、闘病しながら愛する娘を命がけで出産した
安武千恵さんと娘のはなさん、夫の信吾さんの家族の物語です。
父と娘の生活で起きた反抗期の最中の父の日に、普段は口も
利いてくれない娘が靴下をプレゼントがあり、手紙が添えられて
「靴下に穴があいてる。買わなきゃ」みたいな僕の独り言を
聞いてプレゼントしてくれたようです。
娘が大学生だったころのある日、「家のことは、全部はなが
するから。晩ご飯も全部作るし。とにかくゆっくりしといて。
新聞でも読んでて」って言うんですよ。僕は、はなに言われた
通り新聞を読みながら「どうしたんやろう」って思ったんです
けど、結婚記念日でも誕生日でもない。
そこで、カレンダーを見たら、「母の日」だったんです。思わず
「母の日だけど?」って言ったら、娘は「そうだよ。だって、
パパずっと今までお母さん役してくれたやん」って言ってくれた。
そのひと言に報われました。
つらかったことがすべて一瞬で洗い流される娘の振る舞いでした。
高校生のころは口を開けば「うざい」「キモい」だったのに、
そんなことを考えていたんだなって。
だから、子育てに一生懸命頑張っている親御さんたちにこう
伝えたいんです。「今はきついと思うことが多いかもしれない。
でも、きっと報われる日はやってきます。
子育てを楽しみましょう」って。』
この物語を聞いて、昔の自分を顧みたりしながら反省しました。
と同時になんと素晴らしい親娘なんだと、読み終わった後でも
目頭が熱くなっています。